2017年3月6日

日本の農業や漁業を体験、合法民泊サイトが人気

http://www.nikkei.com/article/DGXKZO13470530Y7A220C1H56A00/

一般住宅に有料で旅行者を泊める「民泊」。日本でも利用が急増しているが、旅館業法を無視した違法物件が多い。百戦錬磨(仙台市)の子会社、とまれる(東京・千代田)は合法物件だけを集めた民泊仲介サイト「STAY JAPAN(ステイジャパン)」を運営している。農業や漁業などの体験にこだわり、訪日外国人客からも注目を集めている。

ステイジャパンでは農業、漁業などの体験型宿泊を提供している
 「船さのりだがったら、うちんこい!」。ステイジャパンで人気を誇る、岩手県久慈市の菅原忠信さん(72)夫婦の宿のキャッチコピーだ。とまれるの手を借り、14年に紹介ページを作成した。

 初めは小学生の研修を受け入れていたが、スキマ時間でステイジャパンの宿泊者を泊める。日本人のほかスリランカやブータンからの海外旅行者など、これまで約30人を迎え入れている。

 菅原さんは漁業体験などをしながら宿泊できる「農林漁業体験民宿」を運営している。宿泊者の起床時間は朝5時。一緒に漁船に乗り、タコ漁などを体験してもらう。季節や天候の関係で漁に出られない時は、山菜採りや郷土料理作りといった体験も提案している。

 ステイジャパンには現在、約500件の登録物件がある。民泊世界最大手の米エアビーアンドビーの4万8千件と比べると規模は小さいが、うち半数が内容の詰まった体験型の宿という少数精鋭だ。菅原さんの宿も2食体験付き1泊8500円で、充実した内容が人気を呼んでいる。

 三口聡之介社長は「地域に密着したディープな体験ができる」と強調する。農林漁業体験民宿は専用の法律があり、特区などでマンションや戸建て住宅の民泊物件を運営するのと比べて参入しやすいことに注目した。